
交流会で結果が出ない人を救いたい――3人の起業家が語る、革新的ビジネスマッチングの裏側
2025年6月30日、今日、AIを活用したビジネスマッチングプラットフォーム『COMY』の第2フェーズがリリースされる。AIによるビジネスシートのブラッシュアップ機能と、それをもとにしたマッチング機能が新たに加わり、月額1100円という破格の料金で本格的なビジネスマッチングが可能になった。
創業時から掲げてきたのは「人と人が出会うことによって生まれる、新しい経済圏」。その理念のもと、なぜCOMYは誕生し、どのように形になってきたのか。
この日、COMYの立ち上げに関わった3人、佐野さん、齋藤さん、正岡さんに、開発の背景やそれぞれの思いを語ってもらった。
ビジネス交流会の「もや」を解決したかった
齋藤: 僕はビジネス交流会に参加していて感じていた課題があったんです。みんな自己紹介シートを作るんですが、フォーマットがバラバラで見にくい。書いている風だけど中身がスカスカ。本当に仕事になる自己紹介ができていないんです。
佐野: 僕は20か月以上ビジネス交流会にいたんですが、なかなか結果が出なかった。でも正しいトレーニングを受けて、たった3週間で結果が出たんです。多くの人が成功体験を得られずに交流会を辞めていく。その人たちをなんとかしたいと思っていました。
正岡: 僕は外から見ていて、日本の中小企業358万社のうち、経営者団体やコミュニティに参加している人は本当に少ないと感じていました。独立したときの孤独感を解決したい、新しいビジネスのアイデアを得られる場を安価で提供したいと思っていたんです。
AIマッチングを使った“出会いの設計”をもっと身近に
佐野:もともと、自分が所属していたビジネス交流会で、「出会い」はあっても「次につながらない」という課題を強く感じていたんです。紹介されて話はしたけど、次がない。これは仕組みの問題だと感じました。
齋藤:そのとき、僕が「それ、システムで解決できるかも」と伝えたんですよね。誰ができる?って話になったときに、正岡さんの名前が挙がった。「面白い人がいる」って。
正岡:まさか自分に声がかかるとは(笑)。でも、自分もかつて独立したばかりのころ、経営者同士のつながりの少なさや、自己紹介の難しさに悩んでいたので、すごく共感したんです。特に、何をどう伝えたら相手に響くのかがわからなくて、チャンスを逃したことも多かった。
佐野:ビジネスの種って、たった一言からでも芽吹くと思ってるんです。だけどその「一言」が出ない、出せない。そういう場面をたくさん見てきて、なんとかしたいという気持ちがありました。
きっかけは“自己紹介”のもどかしさ
佐野:僕が最初に解決したいと思っていたのは、まさにそこ。自己紹介のテンプレートがバラバラで、せっかく話しても相手に刺さらない。それって、すごくもったいないと思ったんです。
齋藤:それで佐野さんがCanvaで“見える化”したシートを作ってくれたんですよね。僕、それを初めて見たとき「これ、絶対に広めたほうがいい」って思った。実際、使ってみたら反応が違いました。シートがあることで、話の流れが自然になるし、相手の記憶にも残る。
正岡:僕も、自己紹介がしづらい業種ってあるじゃないですか。そういう方が「これに書くだけで伝わる」って言ってくれて。あれはうれしかったですね。しかもそれが「誰でもできる」っていう点がすごい。特別なスキルがいらない。
齋藤:しかも今回は、そのシートをAIが自動で整えてくれるようになった。自分の強みや価値を言語化するのって難しいけど、AIがナビゲートしてくれるから、誰でも一定のクオリティに到達できる。
安価でも続けられる“新しい交流の場”を
佐野:もともと僕たちがいた交流会って、費用がけっこう高くて。内容は素晴らしいんだけど、入れない人も多い。もっと気軽に、自分の経営や想いを伝える場所が必要だと思ったんです。
正岡:僕もまさに同じことを考えていて。独立したばかりの頃って、本当に孤独だし、ビジネスの悩みも相談できない。だからこそ、COMYを通して「この人と会いたい」が自然に生まれる仕組みにしたかった。
齋藤:それが、今日リリースした「AIマッチング」の機能に直結しています。ビジネスシートをAIが整えて、相性が良さそうな人と自動で出会えるようにした。
正岡:しかも、マッチング後に「この人と話してみたい」と思ったときにすぐコンタクトが取れるような設計にしている。そこには、UXに対する細やかな配慮も込められています。
佐野:たった1人でもいいから、「この人と出会えてよかった」と思えるような体験を生んでほしい。それが、新しい経済圏の第一歩だと思うんです。
あの1年の積み重ねが、今につながっている
佐野:最初に齋藤さんと話したのは、ちょうど自分の長男の誕生日あたりで、その日付はずっと覚えてるんです。あのときの会話がなかったら、今のCOMYはなかったと思う。
齋藤:僕が「誰か組める人いないかな」と考えていたときに、正岡さんの名前が浮かんできた。「元サイバーエージェントで、なんかすごそうな人がいる」って(笑)。
正岡:紹介されて、最初の会話ではサイネージの話もせず、ただ僕の弟がパイロットって話をしたり、昔のアプリの話をしたり。そこから、「ちょっともう1回1to1しようか」ってなったのが始まり。
佐野:その後もいろんな人と出会ったり、スキーム作ったり、カードに例えてみたり……。振り返ると、遊びのように見えるプロトタイピングが全部伏線になってるんですよね。
COMYが変える、出会いの未来
正岡:今後は、AIによるサポートだけでなく、出会いの質もどんどん上げていきたい。COMYを使ってくれた人が、自分の強みを見つけたり、長く続く関係性を築けるようにしたいです。
齋藤:コミュニティ機能とか、広告機能とか、いろんな構想はあるけど、まずはこのマッチングの体験を一人でも多くの人に届けたい。
佐野:正直、COMYのようなサービスって、最初は半信半疑で見られる。でも、使ってくれた人が「これ、もっと早く知りたかった」って言ってくれるような、そんなプロダクトにしていきたいですね。
齋藤:COMYのような出会いの仕組みは、「再現性があるかどうか」がすごく大事。偶然に頼るのではなく、仕組みとして“出会いが起きる”ことを証明していきたいです。
COMYが目指すのは、交流をもっと自然に、もっと効果的にする仕組みだ。 AIが“偶然の出会い”を“必然の出会い”へと変える。
そして、その仕組みは決して一過性のものではなく、経営者やフリーランス、地域の担い手たちが「一人じゃない」と実感できる、新しい経済圏の礎になる可能性を秘めている。
正岡・佐野・齋藤の3人が描く未来には、そんな「人と人との再接続」の希望があった。
COMYのAIマッチングはどう動く?
「でも、AIってどうやってマッチングしてるの?」──そんな疑問に答えるために、COMYのマッチングロジックを簡単にご紹介します。
ステップ1:略歴シート作成をAIがサポート
ユーザーは基本情報を入力するだけで、AIが自己紹介や強み、提供できるサービスを含んだ「ビジネス略歴シート」を自動作成。これが出会いの“名刺”になります。

ステップ2:リファーラルシートをもとにAIがマッチング
COMYでは、ユーザーの略歴から生成された「リファーラルシート(紹介用シート)」をベースにAIが解析。単なる共通点探しではなく、**「この人ならこの人を紹介できる」**という“第三者視点”でのマッチングが行われます。

ステップ3:マッチング成立 → チャットへ
相性が良いと判定された相手と自動でつながり、COMY内チャットを通じてすぐにコミュニケーションが可能。紹介・商談・協業など次の一手につながる設計です。
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COMY公式サイト:https://comy.jp/
料金:月額1100円
主な機能:AIビジネスシート作成、AIマッチング、ビジネスチャット