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見込み客を紹介してもらえる!「RASに働きかける」という目から鱗の観点

COMYのビジネスシートの原点は、使い始めた途端にビジネスが大きく飛躍したという、COMY代表・佐野真吾さんの体験でした。なぜ佐野さんのビジネスは急に飛躍したのか?COMYのシートにはどんな仕組みがあるのか?どう書くとビジネスが加速するのか?佐野さんに教えてもらいました。(取材:2025年5月)

ビジネスシートで明確になるUSP、3C、LCD

COMYのビジネスシートは、その人のお仕事をすべて細かく記載できます。とくに、USP、3C、LCDの3つについて表現できる点が特徴です。

USP

USP(Unique Selling Proposision)は「その人独自の優位性、強み」のことです。ビジネスシートに書くことを突き詰めると、自分にしかない強みを明確化できます。

3C

市場(Customer)を知って、競合(Competitor)を知って、自社(Company)を知る「3C分析」というマーケティングのフレームワークがあります。3つのCが重なり合うと価格競争になります。そうならないように自分のビジネスのポジション取りを明確にすることもビジネスシートに記載する内容を突き詰める過程でできます。

LCD

「名刺交換はLCDで」と常々言っています。例えば名刺交換の際、「私はデジタルサイネージの販売をしています。あなたはデジタルサイネージにはご興味ありますか?ご興味なくても、あなたの周りにこういう業種の方がいればご紹介ください」と言ってみると、名刺交換相手は「A社の○○さんが該当するかも」「いま名刺交換したこの人はデジタルサイネージの専門家なのか」と思考してくれます。

LCD(Least Common Denominator)は「最小公分母」を指す数学用語です。ここでは、「自分にも名刺交換相手にも共通するもの」を意味します。

名刺交換の時に「RASに働きかける」ことが重要です。RAS(Reticular Activating System)は「脳幹網様体賦活系(のうかん もうようたい ふかつけい)」のことで、自分にとって重要だと認識している情報や興味を持っている情報を選んで意識上に上げやすくする脳の機能です。RASに働きかける(=相手の興味を刺激して自分のビジネスを意識してもらう)ことができれば、自分に誰かを紹介してもらえる機会が増えます。

マーケティングの専門家のジェイ・エイブラハムは、そのために名刺の裏に「私は〇〇でお困りの〇〇を支援します」と書いて、どんな価値を提供できるのかを明示するように言いました。

3C分析は市場→競合→自社の順に

よくある3C分析の誤りは、自社から分析をすることです。自社から分析して看板メニューを決めてしまうとマーケティングの失敗の落とし穴にはまります。市場にニーズがあるのか、競合が何の武器を持っているのか、自社にはどんな武器があるのかの順に明確化します。最初に見るべきは市場です。

飲食店創業で経験した3C分析

私は30歳の時に地元の静岡県島田市で飲食店を創業しました。

まず考えたのは「ここの市場を取れるか」でした。自分が売りたいものは最後にしました。飲食店にとっての看板メニューは、自分が売りたいものじゃなくて、お客様が一番オーダーしてくれたものだと思います。自社から分析していたら自分の売りたいものを看板メニューだと言い張ったと思いますが、最初に市場を見たのでそういう考えにはなりませんでした。

この市場の商圏はどれくらいなのかを考えた結果、思いきり郊外でお店をオープンしました。郊外にすることで、駅前よりも家賃が安い、原価をいっぱいかけられる、原価コントロールをしなくていい、人件費を削減しなくていい、という環境を作って勝負しました。これが最初に市場を分析するということです。

つづいて競合の分析。私の店舗の近隣にはランチタイムだけ営業するお蕎麦屋さんや焼肉屋さんはありましたが、夜営業する居酒屋はありませんでした。競合がない以上独壇場でした。

多くのお客さんに愛されて看板メニューになったのが、鉄板にナポリタンを思いきり盛って、チーズをふんだんにかけて、バーナーで炙って出すというメニューでした。テレビの週間ご飯ランキングで1位に2回輝いたこともあります。

またビールに徹底的にこだわりました。あえてフルートグラスに近い形のグラスにビールを入れてオシャレ感を出しました。1杯目に飲むこのビールが島田市で一番おいしいという評判が立ったことで「島田で一番ビールをうまく入れてくれる店」としてもやれるようになりました。そうすると単価が高く取れます。

薄めのグラスなのでジョッキのような豪快さはないものの、「オシャレなものが好きなひとに受ける」をコンセプトにしました。ちょうどインスタグラムが流行ってきてインスタ映えが注目され始めたころだったので、そういった勝負の仕方をしました。そうするとお客さんがこぞってインスタグラムで宣伝してくれるようになりました。

郊外に店舗を構えたことで隣を全く気にしないで自分のスタイルを貫くことができました。市場を分析して島田市になかった「イマーシブの体験型」を打ち出したことで、結果的に駅前のお客様を奪ってくることに成功しました。島田の駅前という市場には私よりも美味しいものを出す人がたくさんいたにも関わらず、です。

これが例えば駅前の家賃や人件費が割高な場所で普通にジョッキでビールを出す大衆居酒屋をやったら、どれだけビールを美味しく入れたとしても全く響かなかったと思います。最初に市場を見て郊外に行き、次に競合他社が何の商品を出しているのかを見て、似たようなものを出していない、近隣には夜の時間帯の競合さえいないことが分かりました。そのあとに、駅前の競合店も出しているビールやワインをどう差別化して自分の武器にするかを考えました。3C分析はこの順(市場→競合→自社)でやるとビジネスの成功の確率が高まります。

AIを使ってビジネスシートをまとめる

いまCOMYのビジネスシートは、ビジネスシートマスターが作ってくれたAIのプロンプトがあって、ビジネスシートマスターが壁打ちしながらAIも使って内容を作ってくれるようになりました。

まだCOMYのシートが完成する前は、私が相手のお話を聞きながら人力で内容をまとめてシートに落とし込む作業をしていました。このころはデザインツールのCanvaにシートを描いていました。

この時の経験を通して思うのは、ほとんどの人が自分に関する分析ができていないということです。お話を聞いていくうちに、自分で当たり前だと思っていることが周りからするととても素晴らしいことだったり、逆に自分でこれは素晴らしいと思っていることが周りからするともっと上がいるんじゃない?と思うことだったりするということがわかりました。もっともっと細分化して考えて書いていけばUSPは出てくるのに、そこまで行き着かない人が大半なんです。

そういった中で、私が壁打ち相手をしていた頃は、とにかく細かく実績ややりたいこと、興味のあることを掘り下げていました。多くの人において、好きなことがビジネスになっている傾向があります。「これなら続けられる」ということを継続していたり何らかの賞を取ったり。あるいは賞は取っていなかったとしても長い年月継続していることで他の人よりも努力の量が多いこともあります。そういったことから何を導き出せるかを考えていました。または同業他社の事例を参考にすることで自社のUSPが見えてきたり、3C分析ができたり、金のシリーズが分かってきたり、ということもありました。

誰かに壁打ち相手になってもらうことが自らの強みに気づく機会になります。かつて私はそれを人力でやっていましたが、今のCOMYにはAIがあります。絶対的な弊社の武器だと思っていますので、悩み相談や壁打ちの相手としてぜひAIを使っていただきたいと思います。

ビジネスシートに表現することで

COMYのビジネスシートの原点は私の体験にあります。私はデジタルサイネージの販売をやっていますが、もともとは2年間で2,000万円程度しか売れませんでした。あのシートに切り替えた途端に、3週間で3,000万円の見積もりを発行することになりました。そこから見積もり金額は増加の一途で、今では単月で1億円の見積もりをいただけるようになっています。ビジネスシートによって、いただく紹介の質が全く変わり、成約に結びつきやすいターゲット層ばかりとお会いできるようになったことが大きいです。

COMYのビジネスシートを活用していただければ、多くの方のビジネスが同じようにスケールアップしていくことは間違いないと思います。使っていただいたら分かると思います。

監修・話題提供:佐野真吾(COMY代表)
記事作成:COMYメディアチーム
取材:2025年5月

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